お茶子のお茶の四方山話 「出物(でもの)とは?」
「出物・でもの」
でもの…というと、あまり良い言葉ではないのですが、お茶の世界の「でもの」は、「芽茶」「茎茶」「粉茶」を言います。
当店では、
「芽茶・100g500円」は注文制、
「茎茶」は、「百重(ももえ)・100g700円」「かりがね・100g500円」。
「粉茶・100g300円」は、量り売りです。
なぜ「出物」と呼ばれているのかと言うと、、
春になるとお茶の芽が伸びてきます。
新しい葉っぱが4~5枚ほど開いてくると、お茶摘みの時期になります。
新芽4~5枚のうちの2~3枚分のところで茎をポキンと折ります。
これがお茶摘みです。「一芯ニ葉・いっしんによう」で収穫します。
収穫後すぐに蒸して、揉んで乾かして…できたお茶を「荒茶・あらちゃ」と言います。
荒茶には、一芯二葉の「芽」の部分、「茎」の部分、「粉」の部分が混ざり合っています。
それをふるいにかけたり、色の選別機に通したりすると、「煎茶(葉の部分)」「芽茶(芽の部分)」「茎茶(茎の部分)」「粉茶(粉の部分)」に分けられます。
それぞれの部位を、さらに乾燥させて、「煎茶」「芽茶」「茎茶」「粉茶」ができあがる、というわけです。
「煎茶」を作るにあたってできるお茶なので、「出物」と呼ばれます。
「芽茶」は、濃厚な味わい、「茎茶」は、清涼感、「粉茶」はとろ~りとした緑色のお茶で、好みが分かれます。
オマケ
お茶が大好きお茶子さん、実は「茎茶」が大好き。
なんでこんなに美味しいのにお値段がリーズナブルなの?
いろいろな方におすすめしてきたのですが、
ある時、「茎茶」が大っ嫌いだ!という方と
出会いました。
”苦手”ではなく、”大っ嫌い”なんですよ。
その理由をよく聞いてみると、
「ス~っとするところが嫌い」だそうです。
???
そういわれてみると、飲んだ後に
清涼感が広がりますね!!
なるほど、そうだったんだ~!
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